従業員の満足度や抱えている課題を可視化できるサーベイへの注目度が高まっています。しかし、「従業員の負担感ばかりが増す」「効果的なサーベイの実施法が分からない」など悩みを抱えている企業も少なくないようです。
ここでは、失敗事例をもとに、サーベイ導入がうまくいかない原因と、効果的なサーベイ導入のポイントについてご紹介します。
株式会社Boulderは、情報通信業やサービス業、製造業に従事する従業員106名を対象に「従業員満足度調査に関するリサーチ」を実施しました。
その結果、67.1%※もの従業員が「サーベイの対応へ疲れると感じる」と回答。「サーベイの設問数が多すぎる」「やる意味や意義を感じられない」「本業が忙しい」などがその理由で、組織改善のためのサーベイが、むしろ従業員に負担をかけてしまっていることが分かりました。
質問が回りくどい・回答を誘導している場合、回答者にストレスを与えてしまい、途中離脱の原因となってしまいます。また、「○○が必要だと思いますか?」といった質問の仕方は、会社の業務内容や状況に合わせて「必要そうだな」と答える人が多くなるなど、回答結果に影響を与えます。
回答者によって解釈が変わる表現にも要注意。「ずっと」「最近」「多い・少ない」のように、人によって感覚・尺度が変わる言葉を使用すると、回答結果の精度を下げてしまいます。
サーベイを行う際に大切なのは、「調査結果を何にどうつなげるか」を明確にすることです。意味のないサーベイを繰り返している企業では、調査の目的が社員に浸透していない上、質問の精度が高くない、「何を調査するか」だけを追求している、スコアの低い項目の数値だけに関心が向かい、具体的な問題解決に繋がっていない、といったケースが多いようです。
また、人事部門だけで問題を把握しており、全社的に施策を展開できていない場合も少なくありません。
サーベイを行うメリットは、従業員の考えや潜在意識を可視化し、組織の状態を客観的に把握できる点です。ただし、サーベイの結果を分析し、実際の改革にまで結びつけることは非常に難しいのが現状です。
「意味のある」サーベイを行うためには、組織開発コンサルを頼るのがおすすめ。企業の理念や業務内容、現状や課題もしっかりと把握した上で、本当に必要なサーベイを提案してくれます。また、結果の分析や、どのように職場環境を改善するか、施策の提案・実行までサポートしてくれるでしょう。
こちらのページでは、編集部が厳選した事例と実績豊富な組織開発コンサルをご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。