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意味のないクレド導入と解決策

クレドとは、ラテン語で「信条」「志」という意味の言葉。簡単に言うと、「この会社の社員はどのような行動をとるべきか」を示す行動指針です。

変化の激しい現代では、社員の行動のベースとなるクレドがますます重要視されています。一方で、クレドをうまく活用できていない、意味のないクレドになっている、といった企業も少なくないようです。

意味のないクレドとは?事例を紹介

導入の目的や理由が曖昧

クレドを導入する際に、「周りの会社が導入しているから」と、目的や理由が曖昧なままクレドを導入したり、クレド導入の成果を従業員に共有していない企業が多いようです。

「何のために導入されたか」「導入した結果どうなったか」が分からないままでは、クレド導入に対していつまでも十分な理解は得られないでしょう。理解を得られないクレドは浸透することなく、そのまま形骸化してしまいます。

経営陣が一方的に作成してしまう

社長や経営陣が考えた言葉だけを並べてクレドを作成するのも、失敗要因の一つです。経営陣が一方的にクレドを作成して現場に押し付けてしまうと、「経営陣にとって都合の良いことばかりで、現場の目線がない」と、反発が起こる可能性があります。

また、現場の空気や業務と合っていなければ、従業員がシラけるばかりで、いつまでたっても浸透することはないでしょう。

なぜ意味のないクレドになってしまったのか

クレドは組織内のすべての人々のための行動指針であるため、社員全員の理解を得ることが大切です。まずは、「会社を支えてくれる人材の育成をしたい 」「社員の行動のベースとなるようなクレドを創りたい」など、目的や理由を明確にしましょう。その上で、トップダウンではなく、ボトムアップで社員の意見を十分に反映し、クレドを作成します。

作成したクレドを浸透させるための活動も忘れずに。共有会や説明会などを開催したり、朝礼前に毎日唱和したり、クレドカードを作成し全社員に配布するなど、時間をかけてじっくり浸透させましょう。導入の進捗状況や成果も報告し、共有すれば、経営陣と現場に一体感が生まれ、スムーズな浸透が期待できます。

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自社でクレドに取り組んだ次は「コンサル」に頼るのもあり

クレドを作成する際は、次の5つのステップを押さえましょう。

  1. クレド作成の目的や理由をはっきりさせる
  2. 経営層や従業員へのヒアリング(プロジェクトチームの立ち上げ)
  3. クレドの明文化
  4. 共有・浸透
  5. 調整・進化

クレドは一度作ってそれで終わりではありません。クレドが浸透し、機能するようになったら、会社や従業員の成長に合わせて内容を進化させることも大切です。

クレドは自社で作ることも可能ですが、プロジェクトチームを立ち上げ全社員が納得するクレドを作り、社員に浸透させ、調整・進化を図るのは簡単なことではありません。特に中小企業では「業務に手一杯で手が回らない」というケースも多いでしょう。

そこでおすすめなのが、組織開発コンサルに頼ることです。企業としてクレドについて一から勉強しなくても、豊富な事例とノウハウをもとに、クレドの作成から浸透・進化までサポートしてくれるでしょう。

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