エンゲージメントとは、従業員と組織の関係性、従業員の会社への「愛着」「思い入れ」などを表す言葉です。エンゲージメントを向上させることで、組織の活性化や社員のモチベーションアップ、業績向上や離職防止といったメリットが期待できます。
ここでは、エンゲージメント向上に関するコンサル事例の中から、成功事例を3つご紹介します。併せて、組織でエンゲージメントを向上させるための方法もご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
労働分析のスペシャリストであるマーカス・バッキンガム氏は、著書の中で「労働者の仕事に対するやる気やエンゲージメントは世界全体で低く、熱意を持って取り組んでいる労働者の割合は20%未満」だと指摘しています。
同氏は、19ヶ国での調査により、ほぼすべての仕事が「チームワーク」上で成り立っていることも指摘。組織開発の主軸は「チームづくり」であることを示唆しています。
高邁な理論や論説を駆使するよりも、いかに居心地の良いチームを多く生み出すかが、組織開発の真髄なのです。
大星ビル管理株式会社は、シフト勤務であり、一人常駐の案件があることで、上司・部下の関係が希薄になりやすい職場環境でした。その中で少しずつ人材採用や社員の離職に問題を感じるようになり、モチベーションの高い職場づくりを決意。心理アンケートで部下とのコミュニケーションのアドバイスを示してくれるツールを導入することで、管理職が大きな気づきを得ることができました。
複数人の管理職が「働きやすい環境づくり」について真剣に話し合う様子が見られるなど、大きな変化があったようです。
「感情移入した接客応対」という理念のもとでサービスを提供している株式会社グッド・クルーですが、「感情移入」は個々の体現方法に頼っており、あえて定義化・マニュアル化されていませんでした。
そこで、理念の実現のためコンサルを導入し「感情移入能力」を見える化。これにより理念や感情移入能力についての理解が進み、社内のコミュニケーションが変わりました。また、「感情移入能力」を定着させるためのスキルや考え方が明文化されたことで、それを実践していく雰囲気が生まれました。
エンゲージメントを向上させる方法としては、従業員が「やりがい」を感じる仕事や職場にするための適切な人員配置や人事評価制度の構築、企業のビジョンを浸透させる、ワークライフバランスなど働く環境を整える、などさまざまな方法があります。
ポイントとなるのが、社内のコミュニケーションです。人間関係が円滑で、社内のコミュニケーションが活発な企業なら、仕事にも前向きに取り組める上、会社に貢献したいという気持ちも強くなるはずです。実績豊富なコンサル会社なら、各企業の組織状況やニーズに合わせたエンゲージメント向上策を提示してくれるでしょう。
こちらのページでは、編集部が厳選した事例と実績豊富な組織開発コンサルをご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。