多くの企業が新人研修や社員研修などの研修を行っています。しかし、「社員研修をどうやって行えばいいのかわからない」「社員研修を行っても効果が見られない」といった悩みを抱えている企業も少なくないようです。
ここでは失敗事例をもとに、研修導入がうまくいかない原因と意味のない研修導入を避けるためのポイントについてまとめました。
研修では、誰に研修講師を依頼するかが大切なポイントです。特に社内のスタッフに講師を任せる場合、「業務の遂行能力が高い=教えるのがうまい」というわけではない点に注意しましょう。
テキストを読み、ただ話して板書するだけの講義形式の研修では、1時間もすれば眠くなってしまいます。研修後に成果物の提出やテストなどアフターワークもないようでは、受講者もやる気が出ないのは当然でしょう。典型的な失敗例ですが、残念ながらよくある失敗例でもあるのが現実です。
一口に「社員」と言っても、入社年数やスキルなどはそれぞれ異なります。各社員に合わせた研修を設計する余裕がない、何度も研修を行う時間がない、といった理由で社員全員に同じ研修を受けさせても、研修の効果は見込めません。中堅社員にとって新人研修は退屈ですし、新人にとっては中堅研修は自分事に感じられないでしょう。
社員のステージに合わせた研修を行って初めて、社員のスキル・知識はもちろん、モチベーションを向上させることが可能です。
他にも、「外部講師に研修内容を任せっきりにした結果、業務内容とかけ離れた研修になってしまった」「大人数でのプレゼンテーション研修で、満足度の高い内容にできなかった」などさまざまな失敗例があります。 また、たとえ意義のある社員研修を実現できても、日々の業務に活かす場がないようでは、せっかくの研修も意味がありません。
研修を行う際に大切なのは、社員一人ひとりのレベルや習熟度に合った研修を適切に行うこと。そして、アウトプットの場やそれを評価する場を設けることです。研修のスケジュールやカリキュラムをしっかりと計画して、講師を招聘したり、研修の準備をしたりすることが大切です。
研修は自社内で行うこともできますが、意味のない研修を繰り返すほど、社員のモチベーションは下がってしまいます。また、安易に外部の研修を利用するだけでは、「企業の業務や理念に合っていない研修」や「現場に活用できない研修」となってしまい、コストや時間が無駄になってしまいます。
おすすめなのが、組織開発コンサルを頼ること。組織開発コンサルなら、企業の理念や業務内容、現状や課題もしっかりと把握した上で、本当に必要な研修を提案してくれます。また、研修を受けた後のフォローまで行い、「意味のある」研修導入をサポートしてくれるでしょう。
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